VOL.3
2001.11.11.作成
籠 城 生 活 | |
3月28日、三川鉱の柵を乗り越えて入構した新労組員と、その後四山鉱、港沖竪坑、宮浦鉱、南新 開竪坑より入構した新労、職組員により柵外をピケ隊に取り囲まれた中で生産が再開され、続けられ た。 籠城生活とはいえ、一時無法地帯化した社宅街に妻子の安否を気遣いながら、幾多の苦難に耐え 考えを同じくする者同志の生活は、一生のうちの貴重な体験談のひとつとしてその一頁を飾ることで あろう。 |
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籠城者の出入構に活躍する ヘリコプター |
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さあ、入坑だ。 | |
切羽…チェーンコンベアの響き も快適。 |
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炭車に石炭を満載して坑外へ |
ホッパーは旧労に占拠されて、石炭は構外に搬出 出来ない。 構内に貯炭の山は築かれていく。 |
ピケに囲まれた構内で 女子新労員の人達も 職場を守った。 |
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食糧搬入。 四つ山鉱港沖竪坑に陸路 輸送し、各鉱へ送る。 |
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炊飯 | |
食事の分配 | |
左… 果物の配給も楽しく |
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右… まさに一つ釜の飯を食う者 同志…互いに信頼感が わいてくる。 |
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憩いのひととき 球も心も弾む。 |
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勤務も終わり余暇を麻雀で 楽しむ。 |
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就寝前のひととき テレビで憩いの時を過ごす。 |
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家族から続々と慰問品が 到着する。 |
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医療班の巡回 | |
仮設理髪店… 散髪もお互いの手で 刈りあって…。 |
社宅における旧労、オルグ、主婦会による 暴力、人権侵害行為 |
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旧労組は、新労員及びその家族に見せしめの暴力を振るうことによって旧労員の脱退を防ぐ手段 とした。 初回の生産再開(3月28日)前後より、旧労員、炭婦協、オルグの集団によって社宅内の新労員及 びその家族に向けられた人権を無視した迫害や暴行事件は相次いで起こった。 その方法は吊し上 げ、いやがらせ、洗濯デモ、朝晩繰返す挨拶デモ、入浴デモ、陣痛の婦人に対するお産デモ、監禁、 殴打、刺傷、投石、建物及び家具の破壊行為等々、飽くなき暴力を繰返し行ない、争議中とはいえ その行為は天人共に許し難きものであった。このため新労組員及びその家族は身の危険を避ける ため社宅より疎開するに至ったものであるが、旧労の暴力事件は争議の終局まで続き、帰宅 ― 疎 開が繰返された。 |
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疎開先より社宅に衣類を取りに帰った新労組員を取り囲み、悪罵を浴びせる旧労主婦会員。 |
四山社宅 新労員宅 旧労員及びオルグ数名は玄関 より押入り脅迫した後、玄関、 炊事場のガラスを叩き破った。 |
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着の身着のまま避難した 四山鉱新労の疎開家族。 |
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四山社宅において旧労員に監 禁された新労家族(老婆)は新 労行動隊に救出され、手を合わ せて喜んだ。 (35.3.29) |
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平和説得のもとに行なわれた 数々の迫害を避けて、集団疎 開先に落ちついた三川鉱新労 家族 |
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四山社宅北小浜社宅新労員宅 で新労員5名、主婦5名が会合 中、旧労員30名が土足で乱入 バケツで水をぶっかけ居合せ た新労員夫人の頭にバケツを かぶせてその上から殴りつけ た。 (35.3.27) |
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四山社宅、新労員夫人はオル グに指揮された旧労主婦の一 団により投石、棍棒によって玄 関及び二階のガラス戸は破ら れ一晩中嫌がらせを受けた。 (35.3.29) その時の状況を疎開先で 泣いて語る新労員夫人 |
三川鉱暁の入構成功 (35.4.18) |
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4月18日午前4時頃バス3台に分乗した新労組員153名は三川分院の通用門より入構に成功した。 新労員が入構した後、駆け付けた旧労ピケ隊は、執行吏の要請により出動した警官隊を突破乱入 しようとして衝突し、千枚通し、剣山などを用いて警官隊に38名の負傷者を出した。 |
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警察出動車の上にあがり指揮 をとる総評オルグ |
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旧労宣伝カー「はたかぜ」号で 警官隊突破を試みる。 |
新労組員、宮浦鉱通用門より入構 (35.4.20) |
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「青行隊前へ!」の号令で警官 隊に縦隊のまま突っ込む旧労 青年行動隊 |
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激 突 | |
通用門に駆け付ける新労組員 |
社宅における暴力事件 | |
ニュースカー目掛けて五寸釘を 打ち込んだ角材を投げつける 旧労員及びオルグ達。 |
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勝立馬渡社宅の新労家族激励 に出向いた新労員及び新労行 動隊は社宅内において旧労デ モ隊約1000名に洗濯デモをか けられ負傷者5名を出した。 (兇器は樫棒、錐、剣山など) 警官隊が到着して洗濯デモは やめたが、警官隊、報道陣の 目の前で人民裁判に等しい吊 し上げを行なった。 (35.4.18) |
疎 開 家 族 | |
警官に守られなければ帰れな い社宅、疎開先より帰ってきた ものの喜びと不安が織りなす複 雑な表情、子供の瞳がまだ暗 い。 (35年4月初旬) |
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集団疎開先で不自由に耐えて 勉強する新労員の子供たち、 しかし社宅に居るような不安は ない。 |
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